次亜塩素酸ナトリウム
まず【次亜塩素酸ナトリウム】ですが、これは哺乳瓶の洗浄で非常に有名なミルトンを例に挙げて説明していきます。
ミルトンは第2類医薬品であり、主に哺乳瓶等の洗浄に使用されている製品です。↑はミルトンの剤形ですが、主成分は【次亜塩素酸ナトリウム】です。この中で覚えておいて欲しいのはpHなのですが、ミルトンのpHは約11ですね。
医薬品だけあって資料の中でしっかりと基本的注意や処置方法にも記載してありました。文章を読むと飲んではいけない、皮膚につかないように、吸入しないようにと、かなり厳重に注意しているのがよく分かります。
知恵袋の投稿にあった手指の消毒についても調べてみると、製品のQ&Aにきちんと記載してありました。
さすがに昔からある商品だけあって痒いところに手が届くQ&Aですね。調べるのに全く時間がかかりませんでした。ミルトンの効能・効果にはたしかに手指、皮ふの消毒・殺菌とありました(約20倍希釈)が、手荒れの問題であまり推奨はされていませんでした。
ところで皆さんはキッチンハイターが手についてしまった事はありますか?その時、手がぬるぬるした記憶があると思いますが、あれはミルトンやハイターの主成分である【次亜塩素酸ナトリウム】が手の皮膚のタンパク質を溶かしているからなんですよ。
ここで豆知識ですが、ハイターとミルトンの違いについてです。鹿児島大学医学部の資料に「ミルトンと病院用ハイターの一番の違いは、医薬品か雑貨品かの違いです。医薬品は純度、添加物が厳しく設定されており、ミルトンは医薬品であり、添加物としてはpH調整剤だけで、生体には無害であり、使用後は洗わずに使用して良いとなっております。逆に病院用ハイターは雑貨品であり、品質、添加物ともに適当であり、消毒後は一度水洗いしてから使用すべきとなっております。」とありました。
ミルトンは医薬品ですのでしっかりと管理されており、添加物についてもハイターとは違いpH調整剤だけという事なのでミルトン=【次亜塩素酸ナトリウム】の説明でOKかと思います。上記のことから次亜塩素酸ナトリウムは医薬品のものに関しては人体にも使用できるが、注意点も多くあまり体に良いものでは無いという事が分かると思います。