間違えないで!次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は違います

次亜塩素酸

 【次亜塩素酸ナトリウム】と【次亜塩素酸水】。非常によく似た名前ですが、この2つは同じものではありません。【次亜塩素酸ナトリウム】は主に家庭で使われているハイターや哺乳瓶の洗浄等に使用されているミルトンの主要成分で、【次亜塩素酸水】は除菌消臭剤として近年出てきたものでその名の通り除菌消臭に利用されているものです。

 【次亜塩素酸水】というものは世にでてからあまり時間が経っていない為、しばしば名前のよく似た【次亜塩素酸ナトリウム】と間違われています。

例えば、yahoo!知恵袋に投稿されたこの質問

Q1.最近、次亜塩素酸ナトリリウムを希釈した水を噴霧して消臭・除菌を行っている施設がありますが、肺などに悪影響はないのでしょうか?(原文ママ)

Q2.ミルトンがノロウイルス対策にいいとききました。
手指やドアノブ、加湿器にも使用したいのですが大丈夫でしょうか??(原文ママ)

誤った認識は非常に危険だといういい例ですね。2012年にはインフルエンザ対策に保育園で強アルカリ性消毒薬の次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする哺乳瓶消毒剤の希釈溶液を超音波加湿器に入れ、園児のいる保育室空中に噴霧していたというニュースがありました。

・インフルエンザ対策? 保育園で次亜塩素酸ナトリウム溶液を加湿器噴霧

 【次亜塩素酸水】の使用方法の1つに超音波加湿器での噴霧があり、wikipediaにも「水道水感覚のために塩害がなく唯一噴霧することができ電解次亜塩素酸により空中の細菌や真菌、インフルエンザウイルスやSARSウイルスを失活することが可能である。また、微酸性電解水をドライミスト(5μ程度)で噴霧すれば濡れることもなく加湿と同時に感染予防になる。」と書かれています。

 しかしながらこれは【次亜塩素酸水】だからこそ可能な事で名前が似ているからといって【次亜塩素酸ナトリウム】を噴霧する事は極めて危険なのです。

 それでは【次亜塩素酸ナトリウム】と【次亜塩素酸水】は具体的にどのような点が違うのかを説明していきたいと思います。

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