昔から漏れや吸水性等の面で日本製のおむつの性能はトップクラスだと言われてきました。
大手製紙メーカー大王製紙はそんな高性能な日本製おむつにさらに付加価値をつける為に新しいおむつを開発したようです。
新しいおむつ(グーンアロマジック)に取り入れられた新機能とは紙おむつの不快な臭いをせっけんの香りに変えるというものです。
加齢臭防止等のシャンプーにも使われている「ハーモナイズド香料」という特殊な香料を使用すると同時にうんちやおしっこの不快な臭いそのものを消臭カプセルを用いて閉じ込めるという機能も盛り込んでいるようです。
私はこの技術を素晴らしいと思った反面2つの違和感を感じました。
1つは、もしこの技術が本当に素晴らしいものでおむつを取り外しても全く嫌な臭いがしなかったとしましょう。それは本当に良い事なのでしょうか。
赤ちゃんのうんちやおしっこは健康のパラメーターでもあります。色や形、臭い等で早期に病気を発見できる事もあるでしょう。おむつは必ず入念にチェックするようにと私は産婦人科の先生に教わりました。
2つめはわざわざそこまでする必要があるのかという事です。
たしかに時間がたつと嫌な臭いはしてきます。けれどもわざわざ普通の物より高い値段を出してまで香料を使ったおむつを買いたいと私は思いません。
そんなおむつを使わなくても、おむつを処理する時に私がおすすめしている次亜塩素酸系や二酸化塩素系、植物系の消臭剤でほとんど臭いを消す事ができますのでずっと安上がりだと思いますが・・・。
少子高齢化で市場がどんどん小さくなっているので単価アップを睨んでの事と思いますが、どうせ15%も値段が上がるならもう少し違う部分を改良してもらいたいなと思いました。
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