あなたのペットは大丈夫?間違いのない消臭剤の選び方と使い方

ペット消臭剤の正しい使い方と危険性

 あまりにも間違った商品説明をして販売しているショップが多い、それが管理人がこのサイトを開設した大きな理由のひとつです。何故そういう商品を購入してしまうのかというと基本的に商品を売る側はその商品の良い部分しか載せていないからなのです。

 皆さんはショップの消臭剤の説明を読んで全て理解できていますか?申し訳ないですがほとんどの人が理解できていないと思います。説明文の良い点「人畜無害」「消臭剤なのに美容液としても使えるし毛艶がよくなる」「飲み水に入れるとお腹の調子がよくなる」「飲料水基準をクリア!」「皮膚病が治る」等々を見て買っている事と思います。それ以外の説明もしっかり読んでいますか?疑問に思った事を調べてみましたか?

 人それぞれの考え方だと思いますが、管理人は飼っている猫と犬を本当に自分の子供と同じように思っています。ペットを飼っている人の多くは管理人と同じような考え方をされているのではないでしょうか?

 では皆さんが赤ちゃんの口の周りや中、肌を拭く場合、本当にこれって安全なの?とレビューを見てみたり、本やインターネットで出来る限り調べますよね?何故ペットだと調べないんですか?それが不思議で仕方ありません。

 管理人はこのサイトとは別に10数サイト運営していますので、常にたくさんの商品やサービスを調べています。その中でも特に販売方法が酷い商品のひとつがペット用消臭剤です。ある程度消臭メカニズムや成分を知っている人間が見ると苦笑いしてしまうような説明を平気でしているショップもあるくらいです。

 それでは一例を具体的に記載してみます。

消臭剤を1●●倍に薄めた物を検査してもらい飲料水基準をクリア!ペットが飲んでも安全!

使用方法→猫の糞尿は原液~●倍、犬は5倍~●倍で口の中にもスプレー○

見解→1●●倍まで薄めたらある程度の商品で飲料水基準なんかクリアできます。飲料水基準をアピールして原液から使用可能なのであれば最低原液で検査するべきだと思います。

 それ以前の問題として口の中や皮膚に直接使用し、効果・効能を宣伝する場合は人間の医薬品のように動物用医薬品という基準がありますので、直接ペットにかけるのを推奨して~が治る等の効果・効能をアピールしているショップには「当然動物用医薬品なんですよね?」と聞いてみるといいです。おそらく直接のスプレーを推奨し効果をアピールしているショップのほとんどが動物用医薬品ではありませんというはずです。

犬に使用する前に自分で試してみた。口や目に入れても何の刺激もない。だから口臭が気になる愛犬には口に直接掛けても大丈夫!飲み水に入れて薄めても◎。

使用方法→床掃除の場合床にスプレーして拭くと普通の水より汚れがよく落ちる。犬に対してシャンプーのようにスプレーしてもみこみ拭き取るとよく汚れがとれる。

見解→たくさん酷い説明をしているショップはありましたが、ここは特別酷かったです。まずこの商品は大まかに分けると次亜塩素酸系の消臭剤でその中でも強酸性水と呼ばれるもので次亜塩素酸系の中にはその他弱酸性(微酸性)次亜塩素酸水等もあります。

 強酸性水は確かに強力な消臭除菌力と高い安全性を持っており、医療、農業等にも幅広く使われもちろんペットに対しても効果的なものです。しかしながらこのショップは自分が販売している強酸性水についての知識が乏しいのを自ら商品説明で証明していました。

 具体的には2点、まず1点目強酸性水は汚れを落とすのがあまり得意ではありません。汚れや油分を落とすのが得意なのは強アルカリ水です。強酸性水で汚れを拭いても水と大して変わらないかそれ以下です。

 2点目、管理人の経験上ですが、他の商品を批判して自分の所の優位性をアピールしているショップや商品にあまり良い店や商品はありません。本当に自分の商品に自信があるなら正々堂々とそれをアピールすれば良いだけです。

 米アップル社の故ジョブズ氏もよく他社競合商品を批判していましたが、あの方くらいの知識や経験があるなら批判も許されるのでしょうが・・・。

 少し専門的な話になりますが、このショップの説明をまとめるとこのようになります。「他の次亜塩素酸系の商品のpHは6くらいで当商品はpH3くらいです。他の商品の主成分は次亜塩素酸イオンであり、当商品の主成分は次亜塩素酸で次亜塩素酸イオンと比べて80倍の殺菌効果があります!」少し化学について知っている人が見たら笑ってしまいますよね?

 次亜塩素酸というものは、pH に依存して、その存在状態が異なることが知られており、pH が高くなるにつれ、塩素ガス(Cl2)、次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(ClO-)と存在状態が変化する物質です。

 ですからpH3なら少々の塩素ガスと次亜塩素酸、pH6なら少々の次亜塩素酸イオンと次亜塩素酸がその消臭剤の成分になります。両商品とも主成分(大部分を占める成分)は次亜塩素酸になりますので何を批判しているのか全く意味が分からないという事になるんです。このショップはその他にも突っ込みどころが満載でしたが、これ以上はやめておきます。

 このように大した知識もないのに我が子同様の犬や猫に使用する消臭剤を販売しているショップが多々あり腹立たしい限りです。

 では、どのようにしてこの中から優良な消臭剤を選ぶのかですが、チェックポイントは3点です。

①基本的にペットに直接かける事をあまり推奨していない事・・・上でも述べましたが、犬や猫に直接スプレーして効果をアピールする事は動物用医薬品にしか認められていません。確かに安全性も高く直接使用しても問題のない商品も多々ありますが、公に商品説明している事には首をかしげます。

 それから消臭剤をペットにスプレーしても一時的にしか効果はなく本質は皮膚のケアであったり、清掃であったり、食生活の改善が一番重要だという事を優良ショップは知っています。

②生きたレビューが投稿されている・・・ほとんどのネットショップにはレビュー投稿できます。例えば楽天では投稿された全てのレビューが載ります(中にはやらせもあるようですが)その他のショップでもお客様の声やレビューといった名称で存在していると思います。

 生きたレビューとはレビューの中でも日付等が入っていてきちんと投稿されたレビューでショップ側が製作したページではないものです。レビューにはたくさんの情報が含まれており、良い点や悪い点がよく分かります。自分と同じようなケースの人もいるかもしれませんので非常に参考になると思います。

③他商品の批判をあまりしていない事・・・自商品を販売したいが為に他商品を批判し、消費者を不安にして自商品に誘導するようなショップは感心しません。そのようなショップほど上で触れたように知識不足を自ら認めた結果になる事が多いです。正々堂々と自商品の強みで勝負している所を選びましょう。

 最後に間違いのない使い方ですが、やはり消臭剤は消臭剤ですので糞尿や臭いのついた布製品等の消臭に、除菌効果の高い消臭剤なら犬・猫用品の消臭、除菌や掃除したペットシーツ等が時間経過で悪臭を出しにくくする為の除菌等がメインになるでしょう。

 ペットに直接スプレーする場合は継続的にではなく一時的に(例えば尿まみれになってしまった時等)ならほとんど問題はありませんし、獣医さんの中にも一時的な除菌消臭に使っている人は多いです。

 2.3記事に分けて書く内容を1記事にまとめて書きましたので文章が長くなり、読みにくくなってしまいましたがペットに使用する消臭剤の選び方や基本的な使い方を説明させてもらいました。

 ペットは言葉を話す事ができないので自分で選ぶ事ができません。大切な家族を守れるのはあなただけですよ。

(管理人おすすめのペットに使える消臭剤)

次亜塩素酸系消臭剤

バイオ系消臭剤

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