ペット(犬・猫)の臭い対策とペット用消臭剤の嘘、本当?

ペット(犬・猫)消臭対策

 犬や猫等のペットを飼っている方の多くが臭いに悩まされていると思います。犬は主に体臭、猫は基本的に自分できれいにグルーミングしているので体臭よりも糞尿臭で悩まれているのではないでしょうか?

 管理人も犬と猫を飼っていますが、家を傷められないようにする事と臭い対策さえしっかりすればペットと一緒に暮らしていく上で幸せな事しかありません(お金の事は除いて)

 ここでは犬と猫の本当に基本的な臭い対策や知っておいて欲しい事、ペット用の消臭剤とは一体どのようなものかという事を書いていきたいと思います。

ペットの体臭について

 一般的に犬は体臭がきつくて猫は体臭があまりしないと言われます。この理由は、犬にはアポクリン線という油分の多い皮脂を分泌する汗腺が体中にたくさんあり、この分泌物が酸化することによって毛穴をつまらせ、そこに細菌が集まることで体臭が発生すると言われています(猫のアポクリン線はアゴや尾の付根等にしかない上グルーミングに余念がない為ほとんど臭わない)

 そこで大事になってくるのが酸化した分泌物をしっかり落とす為のシャンプーです。ちなみに管理人個人の考え方ですが、猫はよっぽど脂っぽくなりフケが出てきたりしない限りシャンプーをする必要はないと思っています。ただ、犬はずっとシャンプーをせずにいると本当に臭うし皮膚もベタベタしてきて肌環境の悪化にもつながるので月1くらいで洗っています。

 シャンプーについてですが、人間と犬や猫が大きく違うのは肌のpHです。人間の肌は弱酸性なのに対して猫は中性~弱アルカリ性、犬は猫よりpHが高い弱アルカリ性ですので人間用のシャンプーは使わないようにしましょう。その点さえ守っていれば、後は世の中に溢れているペット用シャンプーから自分がこれだと思う物を選べばいいと思います。

 次にこれも非常に重要な事ですがシャンプーはしっかり洗い流す事です。この点は人間と同じですが、洗い残しがあると洗いカスに雑菌等が繁殖して逆効果になります。シャンプーのセレクト(値段や質)よりもしっかり洗い流す事の方がはるかに重要です。

 最後にペットの体に消臭剤をかける人が結構いますがこれはあまりおすすめしません。理由は危険だから・・・?半分正解ですがそれだけではありません。確かに危険な消臭剤も多々あります。

 けれども管理人がおすすめしている5種類のタイプの消臭剤の危険性は非常に低いです(人畜無害と説明している商品もありますが管理人は全く無害な物は存在しないと思っていますのであくまでも危険性が低く安全という表現が正しいと考えます)

 時折、次亜塩素酸系や二酸化塩素系等の除菌力の高い消臭剤を使用すると皮膚に元々存在する常在菌を殺してしまうから駄目という植物系やバイオ系のメーカーもいますがこれも大きな間違いです。

 常在菌は肌の奥に脂質に守られて存在している為、洗浄力の低い次亜塩素酸系や二酸化塩素系除菌消臭剤では除菌する事が難しいです。アルコールや次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤入りの石鹸等のように洗浄力の高い物や脂肪を溶かしてしまう物と同じではない事を覚えておきましょう(これらは肌を傷つけますので絶対にNGですが常在菌は時間が経てばまた繁殖します)

 では何故おすすめしないかと言うと、消臭剤をふりかけたところでそれは一時凌ぎでしかないからです。確かに一時的に臭いは消えますが、体が汚れていれば結局また臭ってきますので肌を清潔にしてあげたり、体の中から肌のコンディションを上げる為に食事を変えたりする事の方がはるかに重要です。

 人間も同じではないでしょうか?体が臭うからといってずっと消臭剤を体にかけて生活しないと思います。だから体臭対策に消臭剤はあまりおすすめしないのです。

ペットの排泄物の消臭対策

 それではペットの飼い主が最も頭を悩ませているであろう排泄物(糞尿)の臭い対策です。これは体臭とは逆で犬の糞尿の臭いは人間の物と大差なくそれほど強烈ではありません(臭いのは臭いですが)問題は猫です。肉食動物だけあってその糞の臭いは強烈で、尿は臭いももちろん強烈ですが木や金属を短時間で腐食させる恐ろしさまで持っています。

 まずどうして猫の尿の臭いが強烈なのかというと、独立行政法人理化学研究所と国立大学法人岩手大学が、2006年10月21日に「ネコの尿臭の原因となる化合物を生産するメカニズムを解明 – タンパク質「コーキシン」が臭いのもと「フェリニン」の生産を酵素として制御 -」というプレスリリースをだしているように「コーキシン」「フェリニン」がキーワードになります。

 流れとしては「コーキシン」というタンパク質が「フェリニン」というアミノ酸の一種の生成を促し、その「フェリニン」が分解する事により猫の尿特有の臭い成分3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノールができるという事です。

 ですので猫の尿の臭いを消すには3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノールを分解する事はもちろんの事、「コーキシン」や「フェリニン」を分解できればなおの事よしという結論に達します。

 さきほど説明した体臭対策同様、糞尿の消臭に関しても臭いの元を取り除く事が一番重要なのは疑う余地がありませんが、糞尿の掃除には消臭剤も合わせて使用するのが望ましいです。

 次亜塩素酸系、二酸化塩素系、バイオ系の消臭剤は先述した「コーキシン」や「フェリニン」を分解する力もありますし(特に次亜塩素酸系、二酸化塩素系は即効性がある)放出された悪臭も分解できます。60度以上のお湯でもタンパク質の熱変性が起こるので「コーキシン」の分解に期待できます。

 糞尿の消臭対策におすすめするのは次亜塩素酸系、二酸化塩素系、バイオ系の消臭剤です。これらの消臭剤は強力な消臭力を持ちながら、安全性も高いので人間よりも弱いペットに対しても十分使用できます(二酸化塩素系で管理人がおすすめしているのはクレベリンスプレーなのですが、クレベリンスプレーの安全性はやや低いのでペットが舐めたりしないように使用してください。その他の安定化二酸化塩素系なら効果は落ちますが安全性は比較的高いです)。

 最後によくペット用消臭剤~というのを見る事も多いですが、悪臭の成分というのは糞尿臭に限らず基本的に決まっています。少し変わっているといえば猫の尿に含まれる「コーキシン」や「フェリニン」くらいの物ですが、これもそれ単体で臭いを放つものではなく結局は3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノールが臭うだけの事ですし、次亜塩素酸系、二酸化塩素系、バイオ系なら分解可能です。

 世の中にはペット用~という言葉がつくだけで価格を上乗せできると思っているメーカーも多いので皆さん気をつけてくださいね(シャンプーは別ですが)

次亜塩素酸系消臭剤

二酸化塩素系消臭剤

バイオ系消臭剤